防水工事

防水工事とは、ビル・マンションの屋上などの建造物の風雨にさらされる部分を防水工事することで、建物内部に雨水が染み込むのを防ぎます。 ビル・マンション等の一般的な鉄筋コンクリート性建造物には多少のひび割れが存在しています。また、一般家屋では屋外装飾の隙間などのシーリング(コーキング)部分も数年で劣化し、ひび割れが現れます。
年月と共にそのわずかなひび割れが大きくなり、水漏れなどの原因になります。

「雨が降っても、家の中まで入ってこないし雨漏りもしていないので大丈夫。」

という考え方は危険です。雨水は、建物内部に水が滞留し、建物の内部を腐らせていることもあります。
雨漏りが発生してからは、内部(特に木部)は傷み(腐食)が大きいと考えた方が良い場合が多いです。
当社では、雨漏り・水漏れを防止する様々な工法を用いて、最適な住居環境を整えます。

工事種別
特徴
塩ビシート防水
屋上防水改修などに最適な工法です。
ウレタン塗膜防水
つなぎ目の無い水密性の高い皮膜が得られるため屋上をはじめとした各種部位への防水に適しています。
アスファルトシート防水
ルーフィングと呼ばれるシートを張り重ねる工法です。
ゴムシート防水
加硫・非加硫ゴムシート防水があります。
長尺シート防水
マンション、集合住宅等の開放廊下などの施工に用います。
シーリング工事
住宅の場合には外壁の目地やサッシ周り、屋根やバルコニー等の隙間等が防水工事としてのシーリングの対象となります。
シングル葺き工事
勾配屋根の化粧仕上げに用います。/dd>

防水工事後もメンテナンスは必要です!

鉄筋コンクリートの建物は約50年くらいが寿命だと考えられています。施工面も風雨や紫外線にさらされ、ゆっくりとですが確実に劣化して行きます。そのまま放っておくと漏水につながります。定期的な調査・メンテナンスが必要です。

防水工事の費用はいくら?

防水工事の種類や費用は施工現場の状態・規模、工事の種類によって様々です。
多くの方から防水工事の費用に関する質問は多く寄せられますが、工事の価格は一概には言えません。
各工事の費用については、お電話・E-Mailでのお問い合わせの際にお見積もりを出せない場合がございます。正確なお見積もりについては、事前調査実施後に提示させていただきます。
防水工事の種類の一部を下記に記載しています。参考としてご覧ください。
その他に「こんなことできませんか?」など防水工事関連でお困りのことがございましたら、まずはご相談ください。
施工に関してご不明な点がございましたら、お問い合わせフォームまたはお電話にてお問い合わせください。

当社の防水工事

塩ビシート防水工事

屋上防水改修などに最適な工法で主に2種類の工法があります。特長としては既存防水層の上から新規防水層をかぶせます。

特徴

機械固定工法は雨が降った後でも施工が出来るので工期短縮が臨めます。塩ビシートの特徴としては、接着剤で貼るだけといった施工性に優れていますが、複雑な形状や狭い場所では、シート同士のジョイントがたくさん発生しますが、シート同士は熱風で溶かして一体化できます。さらに単層防水のため工期が短いという事や、意匠性に優れ、いろんな用途に対応しやすく、耐久性および遮熱性にとんだトップコートもあります。

密着工法

塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを接着剤で下地に貼り付ける密着工法です。

機械固定工法(絶縁工法)

ディスク板などで固定していく工法で、雨が降った後でも施工が出来るので工期短縮が臨めます。

屋根の周辺に固定用のバーをメカニカルファスナーで固定し、塩ビシートを接着します。シートジョイントは接着・溶着します。一定の間隔でシートを固定します。その他の部分は下地に接着しないことが特徴です。

シート相互間を溶融して一体化が可能、単層防水のため工期が短い、意匠性に優れるなどの利点もあります。

ウレタン塗膜防水

ゴムシートなどを貼るシート防水などに比べ、複雑な形状でも簡単に施工でき、つなぎ目の無い水密性の高い皮膜が得られるため屋上をはじめとした各種部位への防水に適しています。

特徴

比較的、安価というメリットがあります。定期的にトップコートの塗り替えをする事により紫外線による劣化を防ぎ、長期間、耐久性が持続します。
耐久性および遮熱性にとんだトップコートもあります。

一般的な作業工程

1.下地調整
設置物の移動、施工現場の洗浄、補修作業 ※事前調査により必要に応じて行います。

2.プライマー塗布
既設面と新規防水塗膜を密着させるための薬剤を塗布します。

3.防水材塗布
均一になるように注意しながらコテやゴムベラで仕上げます。

4.トップコート塗り
ウレタン樹脂を刷毛やローラーで均一に塗布します。

絶縁工法

防水層を下地に完全に密着させる工法です。

コストが安い
工期が比較的早い
歩行可能・重歩行可能な工法も有る

などの特長があります。

アスファルトシート防水

現場でアスファルトを熱して溶かし、 その溶けたアスファルトを下地に流しながら、ルーフィングと呼ばれるシートを張り重ねる工法です。戸建住宅ではあまり使われません。

特徴

工法により、それぞれ特徴があります。施工対象により、特徴があります。

トーチ工法

新築またはアスファルト防水の改修時に多く使用される工法です。
トーチシートはバーナーによる熱で下地と防水シートを溶着させる工法で煙・匂いの危険性を極力おさえ、その防水性・防水施工性も良く信頼性のある工法です。

冷工法

粘着層をコーティングした改質アスファルトシートを貼り重ねていく防水工法です。下地に対し軟接着の状態となるので、下地亀裂追従性に優れます。冷工法の技術は陸屋根の防水だけではなく、勾配屋根の下葺材や地下外壁防水などでも広く採用されています。

熱工法

アスファルトルーフィングやストレッチルーフィングを溶融した防水工事用アスファルトで貼り重ねながら施工する工法です。
施工方法としては長い実績があり、信頼性の高い工法として多くの建物でこのアスファルト防水熱工法が用いられています。
この工法の優れているものの一つとして定形材料のルーフィングと不定形材料である、溶融アスファルトを組み合わせることで、高い密着性を持つ防水層を形成できる点にあります。多層構造にすることで強固な防水層を作ることができます。

ゴムシート防水

厚さ1mm~2mm程度の黒いゴムシートを接着剤で貼り付ける工法です。加硫・非加硫ゴムシート防水があります。

特徴

伸縮性があるため建物の伸縮に対応できとても便利なシートです。
その他にも、温度によるが変化が少ない、施工地域の制約が少ない、工期が短くてすむなどの特徴があります。
反面、複雑な部位の施工が難しい、シートを複数重ねると接着不良を起こす可能性があるといった特徴があります。
その為、下地が平らな場所で利用される場合が多くなります。

長尺シート防水

転倒事故の防止や衝撃音吸収効果があり、建物の保護と景観の向上効果があります。
マンション、集合住宅等の開放廊下などの施工に用います。
階段などではふみ面とけ込みが一体になっている滑り止め加工された防滑性ビニルシート(階段用)などを利用します。
マンション、集合住宅等の開放廊下では巾木・溝をウレタン防水したのち、通路を滑り止め加工のされた防滑性ビニル床シートを使用するやり方があります。